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競輪という種目は「ツキ」が結果を大きく左右するスポーツだとぼくは思っている。必要以上にゲンをかつぐ選手は少なくないし、車券を買う側も選手と自分、選手と場所(バンク)の相性を計ろうとする。
土岐幹多はこの前の大宮で準優勝を記録している。そのシリーズ大宮は雪に見まわれて準決勝が中止、土岐は抽選で進出した。有力どころは次々に抽選負けの憂き目に遭い、土岐は決勝で永井清史の番手大名を得た。強烈ダッシュの永井にピッタリマーク、あわや優勝! のタイヤ差まで迫ったのだった。4月の西武園記念でもいい競走(初日は番手で別線を全部止めて、なおかつきっちり差した)を見せていたっけ。
ずっとよくない小沼良が地元だけは別人だ。このあいだの大宮は難なく決勝に乗ったし、西武園ではあれよあれよ? の完全優勝だった。この半年、大宮と西武園以外はまるっきり決勝に進めていないことを考えれば、「得意」と「特異」両方の表現を使いたくなる。
土岐と小沼。ああそうだ、もう一人。A級戦ではあるけれど、大宮での福田知也は走れば1着だったなぁ。
ゴールキーパー以外は手を使ってはいけません。あとはオフサイド。サッカーのルールは至極単純だ。世界に普及するスポーツのルールは総じて明快である。そして変更もあまりない。
3日間、4日間、5日間、6日間を使って覇を争う競輪において、「勝ち上がり」もルールみたいなものだとは記せば反論もあろうか。「複雑な勝ち上がり」イコール「分かりにくいルール」と見なせば、人気あるスポーツのルールは単純明快という「定立」に、競輪は一部反していることになる。(5/3)
川崎記念準決勝は最終11レース。北都留翼がブンブン引き出して荒井崇博-山田裕仁の番手まくり、そのうしろにはおそらく伊藤正樹がいるだろう。考えれば考えるほどその「絵」が濃くなってゆく。ぼくはこの3日間で一番の金額をこのレースに投入した。たかが知れたぼくの経済範囲だが、少しだけ身にこたえる額で車券を買った。
展開は絵に描いたように「それ」で、こりゃできただろうと呟いたが……。できてはいなかった。
誤算は中団に三ツ石康洋ではなく海老根恵太が入ったこと。荒井の番手まくりが早過ぎたこと。それなりに幾つかの説明はつくのだが、あれだけずばりの展開になって「でない」のだから、その車券に縁がなかったのだとあきらめるしかない。
もちろんギャンブルはゴールが当たれば喜ぶ、金も増える。はずれれば沈む、車券は紙切れにかわる。だけどぼくらはプロセスも買っている。むしろプロセスを買いたくて競輪を選んでいるのだから。そんな友人の言葉にぼくは、まるまった背中を何十度か起こしてうなずいた。