竹林記者の独りよがりの雑文です。泣き言、反省、得意げ、怒り・・。暇つぶしにも足りませんがよろしかったら・・。
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食堂の煮込み定食がぼくの好物だった。
その日も早々2レースが終わったくらいの時間にその食堂で煮込みを食べていた。
入って来た男はトレンチコートを着ていた。
男――ライス。
ごはんだけね! と店の女性は注文を厨房に通した。
出てきた、少し表面に欠けたとこがあるプラスチック製の白いどんぶりに飯が入って。
男はコートのポケットから大事そうに何かを取り出した。白色の丸っこい物を。何だ?
白い球状の物は卵だった。
どんぶりの縁で器用に卵を割った。飯に落とし、かき混ぜる。
男はあっという間に卵ごはんをたいらげて、そのあと満足そうに茶を啜った。
生卵持参で飯だけ注文する男。
その男の斜め前のテーブルに座っていたぼくが、二十数年経った現在、偉そうに、ビルの最上階から京王閣の記念競輪を見ている。
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