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竹林記者の独りよがりの雑文です。泣き言、反省、得意げ、怒り・・。暇つぶしにも足りませんがよろしかったら・・。
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 ジャンで上昇した先行型が前に出てスローに落とす。もしくは正攻法にいる先行型が誘導員との車間を離してスローにする。誰かがそれをちょっとだけ踏んで押さえるのだが先頭に立ったらまた流してしまう。誰かが誰かを押さえにいくときだけ少しピッチが上がって、また落ちる。なんともスピード競輪とは似つかない競走ばかりを見せられる。もちろんこれが近代競輪の駆け引きであると言われれば、「そうですかい」と返すしかないのだが。

 今の競輪はたしかに先行型にはつらい。正直に逃げて結果を出すのは至難だからと、ああいう流れにもなるということは理解できる。頭では納得もするのだが、追い込み型や自在型ではなく先行型によるイン切りもどきの光景には、どうしてもスポーツの興奮は生じ難いとぼくは思う。

 蛇足。何ヵ年か前の某競輪場で「それだったら記者さん、自分で走ってみればいいじゃない」と吐いた競輪選手がいたけれど、「それなら記者さん150キロの直球自分で打ってみれば」なんて野球選手も過去にはいるのかしら。
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 まくられてしまった先行選手の背中は悲しい。

高速道路でびゅんびゅん抜かれ続ける左車線の車のごとく、ずるずる内側を下がってゆく様は息絶えるなにかのようでもある。

逃げることができず、うしろの追い込み選手に捨てられる。別線に押さえ込まれ、まだ余力が残っているのにやはりうしろの選手に見限られる。そんなときの先行選手の胸中は複雑だろう。

でもそれよりも、悲しい場面を目撃することがある。

懸命に逃げる、先行選手が逃げる。別線のまくりがそこまできている。3番手の選手は素通りされてしまった。番手の人、なんとかして! の願いもむなしく、番手はブロックどころかぴくりとも車を振ってくれない。まだ脚は残っているのに。ちょっとだけ止めてくれれば。ちょい失速させてくれれば何とかなる。ああ、それなのに……。まくりは自身の横まで迫っている。しかたない、と自分で持っていった。まくりを振って、止めて、逃げ切った。が、しかし。

4コーナーでの落車の誘因はそのブロックにありという判定放送が流れた。

誰も何もしてくれないから、しょうがないので自身がブロックしたら1着失格。繰り上がったのはブロックしたときに内を突いた味方であるはずの番手の選手だった。

憤まんやるかたなし。それをどこかに収めねばならぬ先行選手の悲哀はいくばかりか。

奈良西王座でそんな悲哀を背に失格欠場した高城信雄が昨日の宇都宮で優勝した。厳しい寒さの500バンクで14秒2のまくりだった。

 小嶋は第一回西王座戦・高松(2002年)で1、1、1の進出ながら決勝は3着と惜敗している。そしてそのあとの四大会ではいずれも決勝まで進めていない。

 一昨年の玉野では2、2の好調な滑り出しながら三日目から急遽欠場している。正確な病名は憶えていないが、スポーツ選手としては深刻なものであったはずだ。しかし小嶋はそれを短期間で克服、寛仁親王牌の優勝を筆頭にその年のG1戦線での活躍は素晴らしかった。あの王座戦での離脱、療養、復活が小嶋の円熟期へのターニングポイントとなった、と考えられなくもない。

 小嶋にとって思い入れの強い大会、ぜひとも欲しい大会であるはずだとアタマ車券に絞ったけれど……。

 岡部はこの大会、四回決勝に乗ってそのうち三回の優勝を飾っている。まさに岡部のための東王座戦であったわけだ。だからやっぱり岡部でしょう。小嶋も完全優勝、東西ともに完全優勝という締めが福を呼ぶ? わけのわからんこじつけも加わって岡部のアタマしか買わなかった。

 佐藤が千切ってゴールしてからしばらくして、もう一度資料を見る。去年までの五開催中、岡部が決勝に乗れなかったのは一回、あとは三回の優勝と。うん? 唯一乗ってとれなかったのは一昨年玉野の決勝3着とある。

 そっちのほうだったか! 一昨年の玉野の欠場から変わった? 小嶋の優勝なのだから、岡部はその玉野大会の成績を曳くことになり、ともに勝てば完全優勝・一番人気の二人の「因果」は一昨年の玉野大会に結びつき、だから岡部3着という車券は……、やめた、つまらん。エネルギーの無駄だ。ここまで読んでくれた皆さん、どうかご立腹なさらずに。あいすいません。

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