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竹林記者の独りよがりの雑文です。泣き言、反省、得意げ、怒り・・。暇つぶしにも足りませんがよろしかったら・・。
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 取手記念で「ラブ・ナイン」なるもののパフォーマンスをはじめて観た。

 「1番車、ハルミ。2番車はキョウコ……(失礼ですが名前は正確ではありません。記憶が乏しくて)」「さああハルミがいったあ!」「キョウコがまくる! まくっていくぞお!」

 ゴール線の近くでラブナインの競走を案内する男の声音は日光猿軍団のそれに似ている。キャバレーの呼び込み風? の名調子からはじまり、中盤からゴールにかけては絶叫、また絶叫だ。

 ともかく笑わせてくれた。

 「男には二種類しかない――プロか馬鹿だ」、四方田犬彦の著作の中に紹介されていた俳優宍戸錠のことばだ。

 くっだらねえーと百人が言ったって、全力を尽くすプロの芸は誰かには届く。逆に名ばかりのプロが多数派となった興行からは、いつか誰もいなくなるだろう。

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大宮競輪場の記者席にはいくつかの車券に関する法則が在る。ま、ぼくと他社の大宮担当Yさんが勝手に法則と呼んでいるだけなのだが。

その一つ、同じ目が二度続けば三度目がある。

大宮と西武園、昔からよく三つ続けて同じフォーカスというのがよく起こるというぼくの経験談に、Yさんがなるほどとお墨付きを与えた。その変化形が昨日起こった。大宮F2の初日はいきなりの⑦⑥①ぞろ目だった。あれ、もしかして? 急いで前回F1の成績を調べたら九月九日の最終日、10レース⑦⑥①、11レース⑥⑦④とはいっているじゃないですか。つまり開催をまたいではいるけれど、五―五のぞろ目、⑦⑥、⑥⑦は三回続いていたのだ。法則だ!

二つ目の法則。朝の1レース、2レースで違う六つの目が出たら、3レースが残り三つの目で決まり、一から九までの目が一気最短で全部出切ってしまうことがある。つまり1レースが①②③とはいり2レースで④⑤⑥だったら、3レースは残りの⑦と⑧と⑨だという単純な発想なんだけど、これが侮れない。

今日は初っ端から三十万近くの大穴。次のレースは本命・対抗が並ばない(本人たちは並べなかったと弁明するだろうか)不信レースで嫌気がさし集中力も欠けた。3レースが走ってから気づいたのだ。1レースが③⑨⑦で2レースは②④⑥、法則じゃないか!出るなようと見ていたらゴールは⑤①⑧で三万ちょいの3連単だった。残り三つがきれいに出切ったわけだ。

Yさんはいま体調を崩されて入院している。Yさん、早く復帰してください。「法則」がこれでもかと暴れていますよ。

500バンクでジャンから突っ張り先行。山崎は自分がとろうという仕掛けではなかった。ともかく一本棒にしようという走りだった。後ろの競りは念頭にない、むしろ競りはないという確信に満ちた? 走りだった。ハイピッチの一本にしてしまえば、新田ラインさえ出させなければ、番手を飯嶋に明け渡しても三番手に佐藤がスンナリなら、四番手伏見、五番手菊地と「北にチャンスあり」という絵図だったのでは。ところが……。

優勝したのはオールスター男の異名を持つ神山雄一郎の弟子、飯嶋だった。
最近の飯嶋は格闘技の要素を併せ持つ競輪、漢字の「競輪」を体現してくれていた。競輪の神様はそれをずっと見ていてくれたのかもしれない。
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